設立の主旨

  
  活動内容について、
    そして、研究所からのお願い
  


設立の主旨

 従来の歴史研究に於いては、中世史、戦国史、または尾張・岐阜・近江の歴史というように時代や地域といった比較的間口の広い分類がされてきました。しかし私は、日本史上最も際だった『織田信長』というただ一人の人物についてピンスポットをあてて、織田信長という人物を中心に据えて、あくまでも、何事もそこから各方向へ視点を広げていくといった姿勢で研究してみたいと思いました。それがこの研究所を設立した一番の理由です。

 ですからここでは、織田信長を中心として、その前史となる父・
織田信秀や祖父・織田信定の時代から、信長の後継となった秀吉時代の初期頃までのごく限られた時期を重点的な研究対象としています。しかし、織田信長のみに範囲を狭めるというのではなく、最終的には信長につながるすべてのものへ広げていきたいと思っています。しかしそのキーワードは、あくまでも「織田信長」でなければなりません。それがこの研究所でのこだわりなのです。

 また、これまで歴史研究に於いて優先的に扱われてきた
文献史学的な研究のみに拘ることなく、近年めざましい成果をあげている考古学的な検討をも出来る限り加味することで、今までにない新たな解釈を可能にしたり、更には信長がすすんで西洋から取り入れたことで大きく影響をもたらしたであろう美術史文化史民族史などの角度からのアプローチをも試み、広大な範囲に鏤められた信長にかかわる多くの謎や、これまで知られることなく埋もれている真実を探求しようという姿勢で織田信長のすべてを総合的に究明することを目指しています。(どこまで出来るかはわかりませんが、理想は高く!です。)

 巷には、戦国時代、特に織田信長に興味をもつ人は比較的沢山いらっしゃるようです。しかし、信長のことについてもっと詳しく調べたい、もっと深く知りたいと思っても、何を基にして調べていけばよいのか、特に、資料や史料の存在について、どこに、どれくらいのものがあるのか?これまでに歴史学や考古学などを志した学者、研究者、趣味の歴史家がどれほどの研究を志し、どれ程の成果をあげているのか、そういった点がわからないままに、ただ漠然と単独で研究をしているのが個々の実状ではないでしょうか。

 既に、ある段階までの検証が試みられて、それなりに成果をあげている先行研究があるとしたなら、その内容を知っているか否かによって、その後の研究は、時間的にも方法的にもまったく違ったものになる筈です。信長研究に於いて、どの分野の事柄についても、現在までにどのような研究が成され、どの程度までの成果をあげているのかを詳細に調べ、その情報を一カ所にまとめておくことは大変有意義なことだと思います。それを基にして更に研究を発展させることも、またそれを少し違った角度から再検討することも可能になる筈です。

 独自に研究を進めたうえで、自分の考えを発信することは大変意義深いことですが、多くの研究者の努力と成果が沢山詰め込まれた貴重な時間が、それぞれのすれ違いによる単純な重複によって浪費することなく、次なる一歩を踏み出すための栄養とするためにも、まずは少しでも多くの先行研究論文集め保管する場所の必要性を強く感じています。しかし、そのような主旨で開かれた場所は今のところ私の周りには見受けられません。無いのなら自分で作ってしまおう!ということになりここに信長研究所を開設したというわけです。できるなら信長に関わるものなら何でも此処だけで揃うようにしたいというのが最大の夢であったりします。

 さて、この研究所を開設するにあたって、まずは織田信長を研究するうえで必要となる
基本的な史料資料を探索しなければなりません。また、これまでに先学者諸氏があげられた多くの成果を無駄にすることのないよう、多くの先行研究論文をも同様に分類整理し、リストアップしていきたいと思っています。そのうえで、信長の成し得た有形無形の様々な事柄について各項目各分野ごとに、できるだけ多くの個別研究を進めたいと考えています。

 
更には、自分と同様の思いでいる人達が全国にも少なからずいるのではないだろうか?もしもそうならば、ここへ研究の拠り所となる場を作くることで全国のスタンドアローンな信長研究者(信長ファン)が必ずや集まるでしょう。そして更には、それぞれの得意とする分野の知識・情報を持ち寄っていただくことが出来たならば、より多くのデータをここへ集積保存することが可能になります。と同時に、相互に情報交換の機会をも得ることができるでしょう。

 織田信長に関するホームページは、これまでにも沢山作られています。その内容はどれも素晴らしいものばかりです。それぞれのサイト(HP)では、その編集方針や情報の方向性などのばらつきがあり、自らが興味の対象となった事柄に限って情報を発信することに重点が注がれているようです。それぞれが個性的な個人のサイトですから当然のことです。しかし、それぞれの情報の集め方やどんな史料や資料を基にしているのか、その出典やその所在が明らかにされていない場合も無いわけではありません。それぞれが発信した研究内容を支えている資料がどこにあるのかが示されずにいることで、それが如何に興味深い内容であっても、単なる推測的なものなのか、或いは史料的、考古学的な裏付けのある思考作業なのかという判断がつかない場合もあります。これは大変もったいない話です。推測や想像は資料によって裏付けることのできない部分を補い考える上で非常に重要な作業になるとは思いますが、裏付けられるものがあるのであればそれを明らかにしておくことは更に重要ではないかと思うのです。可能な限り、そのような信長に興味をもつ人達、更には信長に関するHPを主催するような熱心な人達にこそ、それぞれの得意分野の情報をこちらに寄せて戴けたらと願ってやみません。
 また、仕事として研究をされている人達の中には、他の研究者へのデータ公開や交流を望まない人もいるかも知れません。大学や公の歴史を扱う研究施設等では信長についての資料やデータ等を公開しているところは、やはり少ないと思います。しかし、本当に究極の意味での信長研究を志すのであれば、
信長を研究する上で必要となるあらゆる史料・資料等のデータを1ケ所に集め、誰もが閲覧できる形で紹介し、それを相互に共有する。それが私の最大の望みなのです。公の施設だからこそできないこともあるのかも知れません。そうであるならば、個人である私がそれを実現する方向へ一歩づつ努力することで、信長について知りたい人々それぞれの更なる研究を助け合うことが出来るようにしていきたい。以上がこの研究所の究極的な目的ということになります。

 事の始まりは私一人が「信長についてもっと知りたい」と思ったことによるものでしたが、それは徐々に、信長についてのあらゆる資料をまとめておく場所の必要性を感じ、更には、他の人に聞いたことを自分一人の引き出しにしまっておくのではなく、公開されたところに置くことによって、より情報の集積が進むのではないかと考えるようになったわけです。より多くの信長研究を志す人達の輪(Network)ができあがることを心から願っています。


活  動


 ここは一応形式上「信長研究所」という名称を使用してはいますが、実際の施設としては何も存在しません。かといって全くの架空のものではなく、電子化されたネットワーク世界に於いて情報という形でその存在をもつことになるわけです。いわば織田信長の研究を志そうとする研究者の一人一人の自覚にすべてを委ねたものと言えるかも知れません。
 研究を志す者にとって、重要なのは立派な施設ではなく、そこに集められた情報やその繋がりであるネットワークだと思います。そのため、煩わしい経費(この場を維持するための費用)の徴収や、印刷物としての定期的な会誌の発行、会場を用意しての研究集会や月例会等は現在のところまったく実施する予定はありません。各研究室や会議室に人が集まり、それぞれの研究活動が盛り上がり、集会を持つまでに至れば、それは凄いことだと思います。しかし、現在のところ、インターネット上の
このサイトこそが活動の場なのです。

 また、この研究所内では専門家であるか否かや、知識の多少による一切の上下左右前後の差別や役職や序列などはまったく意味のないものと考えています。
織田信長という明確なキーワードで結ばれてさえいれば、そこへの接し方に決まりはありません。それぞれに自分なりのスタイルや考え方で自由に向き合って構わないと思うのです。たとえ、はじめは知識があまりなくても、信長が好きでさえあれば、信長に興味がありさえすれば、その気持ちで接しているうちに、徐々に情報量は増え、信長に対する認識はより深まっていくことでしょう。

 当研究所の設立の主旨に賛同いただけた時点において、当研究所では、それぞれがまったく同等に信長研究の同士研究員登録)であると認識しております。また、この場にアクセスし、情報の交換をした時点に於いて既にそれぞれの信長研究は始まっていると言っても良いでしょう。そして、それぞれの積み重ねた研究の成果をこの場に蓄積してゆき、志を同じくする人達の研究の道標となるよう、また更なる探求の道を開く礎になることを願っています。

 

 当研究所では、
資料室 ・ 研究室 ・ 会議室 ・ 集会室の4つが主に柱となるエリアとして設定されています。
        

資料室は、

 基本史料・資料・先行研究論文等の探索、分類、整理をしたうえで各リストを作成し公開していきます。
 公開されたリストを利用しながら、各研究が進められるようアシストができたらと考えています。最終的には信長に関するもののすべてをここに蓄積できたらと野望をもっています。

研究室は、

 なるべく沢山のテーマを定めて、より詳細な個別研究が可能になるよう努めるほか、現時点での研究上の問題点や成果を整理し、各テーマ毎により探求を深めていきます。
 また、それだけでなく、今後の織田信長研究のあり方や、当研究所全体の研究の方向性をも模索していきたいと考えています。

会議室は、

 当研究所に集った同志に(研究員)よる検討の場として用意しました。
 多くの意見を交わし、そこに見えて来たものを研究室へ反映させていきたいと思います。
 各研究室からテーマを決めて会議室を利用するという方法もあるでしょう。

集会室は、

 参加者の相互交流の場として、より楽しく信長研究ができるようにして参りたいと考えています。
 また、研究所全体のリラクゼーションの場として、より簡単で基礎的な入門の手引き的なQ&Aとしても使えるFAQを用意しています。



 参加する人それぞれのスタイル・接し方によって、その都度、研究に必要となるものや求め合うものが異なることも出てくるとは思いますが、特別なアカデミズムだけに走ることなく、互いに助け合いながら、この研究所が、時には入門書であり、時には専門書であるような、そんな場所になれたらと考えています。

 

お 願 い

 実際にこのサイト(私設「信長研究所」)の管理維持をしてゆくための作業は、主催者である私(雷蔵)が単独で行っています。所内に掲載している文章についても、様々な文献などから引用したり整理して注意しながら書いているつもりですが、勘違いや間違い、思い込み、更には気づかぬうちに勝手な決めつけ的な表現などが含まれてしまうかも知れません。内容の間違えなどにお気付きの場合などは、是非、メールにてご指摘下さい。誤りは速やかに訂正させて戴きます。
 また、個別研究のテーマの選考や研究所内のページ・レイアウトについても、ここに集い、情報を発して下さる方々からのご意見をできるだけ多く反映させ、
多くの信長ファンが楽しく信長研究ができるよう努めたいと考えています。そのために研究所内の数カ所から私(雷蔵)宛に直接ご意見を頂戴できるようにしてありますので、忌憚のないご意見をお願いします。

 尚、当研究所内で使用しているアイコンやイラスト・地図をはじめ写真・画像などは、自作またはフリー素材を中心として使用していますが、それらは全て当研究所または何方かの著作物です。また、純粋な研究対象として特別に掲載が許されているものもあります。その為、こちらのサイトからの無断転載などは一切禁止いたしております。更に、掲示板などに於いて、公序良俗に反する書き込み、ネットワークビジネスやそれに類するサイドビジネスの勧誘などの書き込み、個人を誹謗・中傷する類の書き込み等があれば断り無く削除いたしますのでご了承下さい。


信長研究所・研究員   雷 蔵   


 当研究所に対する意見感想及び史料・先行研究論文等の
 
情報等ございましたらこちらからお寄せ下さい。